Oracle Express Edition (Oracle XE)をご存知ですか?
こんにちわ、はるきです。
ひょんな事からOracleXEについてお勉強する事になったので、その成果をこちらに記述していこうと思います。
Oracle XEとは何者か
ではまず、Oracle XEが何者なのか、という点から見ていきます。
Oracle XEは読んで字の如くOracleのライセンス形態の一種です。しかもそのライセンスというのが、無償でOracleが利用ができるという素敵な一品です。
Oracle XE正式版提供開始とか無償版10gで学生を狙うOracleという記事をみてみると、米国のOracleでは、どうやら2005年10月28日にβがリリースされて、2006年2月24日には正式な製品としてリリースされているようです。
では、日本ではどうなのかというと、無料で使える「Oracle Database XE」をインストールの記事をみてみると、「残念ながら日本オラクルから情報が出てない」などの文字も見られますが、今日時点では、一応かろうじて日本オラクルにもリンクがはられています。(米国のOracleのサイトへのリンクですが・・・)
Oracle XEの制限事項
さて、Oracle XEが、無償でOracleを利用できるという事は上に書きましたが、勿論全てのOracleの機能が無償で利用できるわけではありません。では、どのような制限が入っているのでしょうか。
Edition毎の違いという観点でみると、こちらを確認するのが良いもしれません。
簡単に制限と思われる項を列挙してみると・・・
- CPUは1個しか使いません(ハード的に複数個のっかっているのはOK。逆に複数個のかっていても、OracleProcessは1個しか使わない)
- 64bitはサポートしていません
- データファイルは4GBまでしか作成できません
- メモリは1GBまでしか使用できません
- Cluster(RAC含む)は組めません
- OEM(Oracle Enterprise Manager)は使えません(但しその代わりとしてApplication ExpressというWEBベースの管理ツールが利用可能です)
- ASM(Automatic Storage Management)は使えません
大きな所では以上のような感じでしょうか?
ぱっと見て一番の制限は、やはりメモリとデータファイルでしょうかね。
なお、Oracle XE関連のドキュメントとしては、以下のようなものもありますので、興味のある方はご確認下さいませ。
簡単なまとめ
Oracle XEの概要という所ではこんなところでしょうか。
簡単にまとめてしまうと、容量制限のある、無償のOracle Databaseと言えると思います。
実際の使用方法となると、商用利用は容量制限的になかなか厳しいものがあると言わざるを得ませんが、個人の趣味でサイトを構築したり、開発プロジェクトの単体試験環境などでの利用には良いかもしれません。また、上で挙げた記事にあるように、教育の現場で使うというのは良いかもしれませんね。
今後は、実際に利用していっての使用感や、どのような時にOracle XEが有効活用できるのか、などと言った点について記述できればと思います。早速次回は、実際にOracle XEをダウンロードし、インストールしていこうと思います。